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トランスメディア提供アイコン01 ◆PETRI V6(1965) ~上野沼やすらぎの里SNAP

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PETRIは栗林製作所が製作していたカメラブランド。このPETRI V6は1965年発売で、前作V3の後継機。大きなメーカーではないこのペトリブランドは、中身は少々柔な作りであったことは否めませんが、デザインに関しては結構斬新なものもあり、このV6も他では見られないペンタが前に飛び出している「でこっぱち」です。この強烈な押し出し。まず今のソフト路線のデジイチの対極中の対極といってもいいでしょう。





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そしてこの独特の前面レリーズ。これは専用露出計を右肩に載せることを前提にこの位置にレリーズボタンが配されたようです。しかしそれはともかく、中指シャッターはそれなりに爽快感があって、尚且つシャッターの切れ方がしっかりとした「ガシャ」で、いかにもフィルム機でしか味わえない手ごたえを伝えてくれます。

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専用レンズは「Petri 55m F2.0」。特徴・・・・・・なし(笑)。いや、ほんと、何が素晴らしくて、何がダメとかなく、極めて当たり前のレンズ。一見スパータクマーにも似ているような気がしますけど、何か関係でも・・・。

じつはこのペトリを生産していた栗林工業、自分の古い昔を思い出してみたら、なんとなーーーく蘇ってきました。そう、なんか「ペトリ」というのがすごく頭に刻まれていたのです。それもそのはず、自分の住んでいた隣町に本社があり、工場があったのです。友人にカメラを作っている工場で働いているお父さんがいたことがあり、それはおそらくこの栗林工業だったのでしょう。下町には多様な精密機械工業が軒を並べていました。私の記憶が間違っていなければその付近には靴の「リーガル」もあったはずです。購入した時にはそんなことを意識していませんでしたが、だんだん何かこれを見ていると甘酸っぱい郷愁に駆られてきます。大工業製品に立ち向かった下町工場の意地。そしてやがてそれらはみな無くなっていく・・・。

さて、初作例はキャンプのお供として「上野沼ふれあいの里」にての撮影です。新緑と水、今回は試し撮りとして自由課題で撮っています。
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悪くないですね!ものすごくクセがあるとか、きめ細かい描写力とかではないしろ、シャッターを押していてもとても操作感が楽しく、手持ちの喜びがある適度な大きさが気に入りました。各シャッタースピードもうまく働いていますし、開放も絞り込んでもクセなく言うことを聞いてくれました。

◆CAMERA : PETRI V6 (1965)
◆LENS : Petri 55m F2.0
◆FILM : DNP CENTURIA 200

by samcame | 2009-06-04 23:20 | PETRI

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