1980年発売、男性比率の高いNikonが、満を持して
女性をターゲットに放った(Nikon史上最も)小型一眼EM。愛称は「
リトルニコン」。絞り優先AEのみとし、操作を全体的に割り切って初心者にも使いやすくシンプルに割り切られています。
このEMで切り離せないのは
「ジウジアーロ」デザインであること。ただ・・・ただ・・・「ジウジアーロ」デザインであることが一人歩きして、もしこれをブラインドでジウジアーロデザインと言われなかったら本当の評価がされたのでしょうか?
私個人としてはジウジアーロの出したデザインをニコン側が相当いじったと想像しています。そのくらい他(カメラ以外)の数多あるジウジアーロデザインとしては正直レベルが低い、押し出しが無いことが正直残念です。それにジウジアーロデザインとは個人でなくデザインスタジオから出ているものですからそこも認識しておかないと。ちょっと酷評してしまいましたけど、
当時の廉価な一眼としてはとてもスマートだし、コンパクト一眼としての視点での携帯性がとてもいいので、洒落たストラップと組ませ、ぶら下げて人に見せるカメラとしてはNikonでナンバー1。
Nikomat FTNと比べるとこれだけコンパクトで、前項でデザインのことをややけなしましたが、
背面のカーブは大変美しい比率で出来ていると思います。となるとレンズが
従来のNIKKORシリーズではバランスが取れないので、
専用のEシリーズレンズも開発されました。評価は真っ二つのようですが、
パンケーキのようにコンパクトなEシリーズ35mmを装着してみたいですね。