FTbはなんで「FT」
bなんだろう??
一般的にはフラッグシップモデルF-1で確固たる地位を固めたキャノンがその普及機として登場させたとなっています。だったらF-1bとF-10とかにすればいいのに・・。やはり
TTL測光のFTシリーズのMarkⅡであると言う意味も込められたのか、もっと単純に金型が一緒(笑)とかなんでしょうか。しかし「b」っていうのはB級品とか、Bクラスとか、佐藤B作(爆)とか決してプラスじゃないようなネーミングだと思うんですよねー。
このFTbには
前期、後期モデルがあるようですが、私のは前期モデル。巻き上げレバーが樹脂で巻いてあれば後期。F-1との違いは1/2000秒シャッターが無い、各種ファインダーの交換が出来ない、モータードライブが装着できないくらいですから当時としては普及と言っても中級機です。お得意のQL機構は付いてますね。私が
唯一残念に思うのはフォルム。全てにおいて洗練されているキャノンがなぜこのようなイモっぽい(笑)の作ってしまったのでしょうね。私のもっているFTのブラックのたたずまいとあまりに違いすぎます。すでに先行していたAシリーズのような引き締まった感じがなく、かといってF-1のような完成品の香りもなし。ここにも「b」の呪縛があるんじゃないでしょうか。
さて、だったら手を出さなきゃいいじゃないか!と言われそうですが(笑)、このFTb、FDマウントなんですが、
FLレンズを受け入れることが可能です。
FLを装着すると基本開放測光ですが、レンズ側の操作で絞り込み測光が可能になります。現在FLを数本もっていることもあり、その両方をこなせるFTbは私としては珍しくスタイル優先ではなく実用優先でえらびました。それに応えるべく状態がよく(フォトノスさんのおかげ)、操作感がフィルムカメラの醍醐味があり、なんと言っても
重厚なレリーズの重みとシャッター音は「写真撮影」の快感をもたらせてくれる1台です。