キャノンのマーケティングはフラッグシップ、または上位機を先に先行させ、その魅力にハイアマチュアが取り付かれた頃、アマチュア向けに普及版を発表し裾野を一気に広げる、これは今でも続いている常套手段のようです。ここら辺、ニコン、オリンパスが真似できないところ。この
ニューキャノネット28も、ヒット作の上位機種
QL17を割り切ってコストダウンした普及機です。
コパル社のメカニカルプログラム式シャッターを搭載し、それまでキャノネットで受け継がれたシャッタースピード優先ではなく、
フルオートプログラムEEとなりました。カタチはQL17と同じでも、
パーツのいくつかがプラスチックが使われたり、ちょっと見た目がしょぼいのは仕方ないところです。
レンズは
40mmF2.8。ピント合わせには二重像合致式など、お散歩カメラレベルでは何も問題ない仕様。しかしレンズ胴鏡の絞りレバーが安っぽくていかにも「普及機」ですと言わんばかりなのがキャノンらしいと言えばそうなのですが・・・